超懐かしい「レーサーミニ四駆シリーズ」第一次ブームを振り返る!ダッシュ四駆郎世代、集まれ!
1980年代、手のひらサイズのレーシングホビーとして一大旋風を巻き起こした「ミニ四駆」。特にアラフォー世代は、第一次ブーム期に発売されたマシンが懐かしすぎて、涙がちょちょぎれる。今回は特に『ダッシュ四駆郎』を読んでいた世代の方々が懐かしむミニ四駆をご紹介。あの興奮を再び味わっていただきたい。
めっちゃドツボの企画ですね。いや〜嬉しいです。
俺もミニ四駆は大好きだったんだよ。懐かしいなー。
え、サイゴーさん、貧乏ハゲだったのにミニ四駆は買ってもらえたんですか?
貧乏だったけど、まだハゲてなかったわ!ってか、子どもの頃からハゲねえだろ、普通!
普通のツッコミですね…。というわけで、ミニ四駆第一次ブームどハマりのアラフォー世代が泣いて喜ぶ大特集!早速、いっちゃいましょう!
ミニ四駆とは
ミニ四駆とは、模型・プラモデルメーカーのタミヤ(本社・静岡市)が販売するモーター付きの自動車模型。全長約15cmのレーシングホビーは四輪駆動で、単3形電池2本を入れ、電源スイッチで走る。1982年に発売されて以来、販売台数は約1億7500万台に上る。
いやー、懐かしいですね。私らの頃はいわゆる「第一次ブーム」と呼ばれていました。
コロコロで連載されていた漫画『ラジコンボーイ』に登場したRCマシンをミニ四駆化したのがきっかけですよね。これによってミニ四駆人気は、凄まじいことになりました。そして、漫画『ダッシュ四駆郎』で一気に人気は頂点へ。この時が「第一次ブーム」なんです。
ダッシュ四駆郎
第二次ブームは『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の連載がきっかけだよな。俺らよりちょっと下の世代は馴染み深いんじゃないかな。
2つのブームの後、2012年には30周年を迎え、その年に全国大会である「ジャパンカップ」が復活しました。これを皮切りに昔、ミニ四駆で遊んでいた人たちを中心に人気が再燃。3度目のブームとなったんですね。そして近年の「ジャパンカップ」は、動員数2万人を超える超人気イベントに成長しています。すごいですね。
ミニ四駆の誕生
ミニ四駆はどういった経緯で誕生したんだ?
「簡単に作れる模型製品を作りたい」と考えたタミヤの社長は、「子供でも作りやすいキット」の製品化を思い立ったんです。そして「どこでもよく走る四駆の動力模型」「小学生でも気軽に買える価格」「手軽に作れるキット」というコンセプトの下に、ミニ四駆の開発が始まったんです。何と言っても、「組み立ては接着剤を使わないはめ込み式」という手軽さがヒットの要因かと思います。
そして1982年、当時人気のあった「フォード・レンジャー4×4」と「シボレー・ピックアップ4×4」が初のミニ四駆として発売されたんです。
1/32 フォード・レインジャー 4×4
ミニ四駆シリーズ No.1
実車をモデルにした「ミニ四駆」発売。シリーズ第1弾はフォード・レインジャー4×4。定価500円。全てはここから始まった。
1/32 シボレー・ピックアップ
ミニ四駆シリーズ No.2
遊び心あふれるリクレーショナルビークルとして、アメリカの若者に人気があるシボレー・ブレイザーのボディが魅力。オフロードレースにも参加している車だけに、派手なマーキングがかっこいい。
全てはこの2台から始まったわけですね。
そうなんです。そして1984年には、実車をデフォルメした「コミカルミニ四駆シリーズ」が発売されることになりました。これらは、ミリタリ模型等で縁のあった大塚康生氏の監修として「子ども達の目線に沿ったマシン作り」をコンセプトに製作されています。ちなみに第1号は「ホンダ シティ ターボ」です。
1/32 ホンダ シティ ターボ
ミニ四駆シリーズ No.6
1984年2月に発売した実車をデフォルメした「コミカルミニ四駆シリーズ」の第1段。
懐かしいですねー。僕、この「ホンダ シティ ターボ」持ってました。
同シリーズの「ワイルドウイリスJr.」が人気を博したことにより、次の「レーサーミニ四駆シリーズ」へと繋がっていったんです。
1/32 ワイルド ウイリス Jr.
ミニ四駆シリーズ No.10
ユーモラスな人形が運転している小型四輪駆動車。35度の急坂もぐんぐん登り、ウイリー走行も可能となっている。「コミカルミニ四駆シリーズ」の中でも特に人気があった。
超懐かしい「レーサーミニ四駆シリーズ」第一次ブームを振り返る!
ミニ四駆の草創期には、RC(ラジコン)カーをスケールダウンしたJr.モデルが多く登場したんです。
ラジコンの方が先に人気を得ていたんだよな。
そうなんです。『コロコロコミック』で連載していた『ラジコンボーイ』の中で登場したマシンを、スケールダウンしたのがミニ四駆なんです。作中に登場するラジコンは「ワイルドウイリス」など、タミヤ製のものがほとんどでしたが、中には「ドラゴン兄弟」などオリジナルのマシンも登場し、それを後からラジコンとして製品化したんです。
漫画の方が先だということですか。
そうです。これらはタミヤ製プラモデル販売における戦略モデルの一つとなって、ミニ四駆でも同戦略が見られました。
『ダッシュ!四駆郎』や『爆走兄弟レッツ&ゴー』なんかそうだったもんな。漫画に登場したマシンが、後から発売されたもんなあ。
とにかく「レーサーミニ四駆シリーズ」懐かしいですよね。当時は、自分のお気に入りのマシンがあったりして。
僕はサンダードラゴンと間違えてスーパーセイバーを買ってしまいました。それから僕のメインマシンは、スーパーセイバーでした。弟はスーパードラゴンだったなぁ。
みんな、いろんな思い出がある初期の「レーサーミニ四駆シリーズ」。厳密に言えば、第一次ミニ四駆ブームのちょい前のシリーズなんですね。スーパードラゴン、サンダードラゴン、ファイヤードラゴンの「ドラゴン三兄弟」の頃のマシンです。当編集部のみんなは、この辺りがどハマりです。それでは、順に振り返ってみましょう。
1/32 ホットショットJr.
レーサーミニ四駆シリーズ No.1
シャフトドライブ4WDメカを採用した高性能な走りに加えて、仲間とのレースも楽しめる四駆レーサーのプラスチックモデル組み立てキット。ホットショットJr.は、RCの4WDレーシングバギー「ホットショット」の弟分。迫力あるスタイルもそのままだ。
1/32 ホーネットJr.
レーサーミニ四駆シリーズ No.2
ホーネットJr.は、ブラックボディにイエローとオレンジのストライプが入ったカラーリングもRCホーネットそのまま。ドライバー人形がムードを高める。シャフトドライブ4WDメカでの走りが力強い。ハイスピードとハイパワーの2種類のギヤ比がお好みで選べ、遊ぶ面白さを広げる。
1/32 フォックスJr.
レーサーミニ四駆シリーズ No.3
フォックスJr.は、2輪駆動のトップランナーとして人気のRCカーそのままのスリムなフォルムがポイント。シャーシはタイプ1。走る場所を選ばないスパイクタイヤを装着して、走行コースや路面に合わせて2種類のギヤ比が選べる。
1/32 ブーメランJr.
レーサーミニ四駆シリーズ No.4
ブーメランJr.は、フロントからリヤウイングにかけてそり上がるようなウェッジシェイプフォルムが迫力。ガンガン走らせてもびくともしないじょうぶなシャーシはタイプ1となっている。もちろんタイヤはスパイクタイプで、走る場所を選ばない。
1/32 ファルコンJr.
レーサーミニ四駆シリーズ No.6
ファルコンJr.は、獲物を狙う俊敏なハヤブサをイメージ。黒地に赤の戦闘的なカラーリングもRCカーゆずりのかっこよさだ。
ダッシュ四駆郎で登場したマシンたち!
第一次ブームで忘れてはいけないのが、何と言っても漫画『ダッシュ四駆郎』ですよね。
『コロコロコミック』で連載してたよなあ。懐かしいな。
それでは『ダッシュ四駆郎』で登場したマシンの中から、“ダッシュ”ナンバーシリーズだけ紹介しちゃいます。
『ダッシュ四駆郎』をきっかけに、ミニ四駆が絶大な人気を誇り絶大な支持を得て、一時代を築いたんです。そして、一旦ブームは去ってしまいますが、3年ほどたった1994年、『爆走兄弟レッツ&ゴー』という漫画から第2次ブームが巻き起こりました。
爆走兄弟レッツ&ゴー
これも『コロコロコミック』の連載だな。ってかコロコロすげえな。ミニ四駆はコロコロが輩出したといっても過言じゃないよな。
漫画が元になって、様々な名機が誕生したんですね。僕は、やっぱり第1次ブームの初期、ドラゴン兄弟あたりがたまらないです。
伝説のマシン「アバンテ」
あ、知ってる「アバンテ」!みんな持ってたよな。
この「アバンテ」は、初のレース用シャーシである「タイプ2シャーシ」を採用したモデルで、発売当初はどの店も入荷待ちになるほど大人気だったんです。その伝説のマシンがこちら!
懐かしの改造パーツ
改造パーツたくさんありましたよね。
あれだよな、あれ。黒赤ボディのモーター。
「ハイパーダッシュ」ですね。速すぎて公式の大会では使えなかったんですよね。
ハイパーダッシュ
あと、スポンジのタイヤ!青いやつ。
それ「レストンスポンジタイヤ」というんです。とにかく軽くて、オレンジのカラーもあって、すごく楽しかったですね。
ギヤのホイールあったよな。何て言うんだっけ?
「ナローワンウェイホイール」です。ミニ四駆を語る上で外せないパーツです。
いやー、パーツだけ見ても懐かしいですね〜。
ほんと、子どもの頃を思い出しますね。あの頃、胸をときめかせておもちゃ屋に走って、こづかいはたいてミニ四駆買ってましたもんね。それが今や、こんな頭になっちゃって!
俺を見るな!同年代じゃねえか、俺ら。まあ、思い出だわな。当時遊んだミニ四駆も、当時は存在した髪の毛も…。
なんだか哀愁漂う最後になっちゃったけど、懐かしい思い出は、大人になった今でもたまに掘り起こしてやるのも大切なんだと感じました。そしてまた明日からの現実に向かって、日々頑張っていきましょう!それでは、またお会いしましょう。
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